麒麟潭
百年老茶樹
渓頭森林公園
村の夜市
鹿鼎荘


凍頂のシンボル、麒麟潭
凍頂烏龍茶は凍頂山で作られる、とはいっても、凍頂山という名前の特定の山はありません。
麒麟潭という小さな湖を取り囲む低い山全体を凍頂山と呼んでいるようです。
(撮影:2006年4月、2007年11月)
凍頂山の麒麟潭を見下ろす展望台からの眺め。この辺りで海抜600m前後。凍頂山には民宿やコテージのような建物も多く、レジャー農園的な観光地の側面もあります。
凍頂の茶園には、檳榔(ビンロウ)の木が植えられているところが多くあります。ビンロウの実で副収入を得るためなのか、それとも別の理由があるのか、よくわかりません。
2007年11月に行ったときには、展望台直下の広場がオートキャンプ場に様変わりしていました。


凍頂の百年老茶樹
鹿谷郷凍頂の茶園に一本の古茶樹ある、と聞いていました。樹齢百年の古木だといいます。
古茶樹といえば中国雲南省の樹高7、8mもあって、はしごをかけて茶摘みする茶樹を思い浮かべるのですが、それは樹齢800年とも1000年ともいわれる茶樹の話。
では凍頂の古茶樹はどんな樹なのでしょうか。
(撮影:2007年12月)

凍頂の山の尾根伝いに、茶園や農家、茶の加工場などが点在するくねくねした道をしばらく走って、とある農道で案内のSさんは車を停めました。
「あそこですよ」と指さすあたりを見ても何も見当たりません。
茶園の畔道を歩いていくと、なるほど、それらしい樹がありました。
思っていたよりもずっと小さい茶樹でした。まわりの茶樹がきれいに刈り込まれているのに、一本だけ刈り残してある、その程度の感じです。
かなり刈り込まれているようで、樹高はそれほど高くはありません。しかし、間近に見ると根元は太く、直径4、50センチはあります。枝や根が力強くうねっていて、古木の風格がありました。
それにしても、どうしてこの樹だけが畑の真ん中に残されたのか不思議な気がします。
地元では「百年老茶樹」と呼ばれています。
凍頂で茶が植えられるようになったのは、清の時代の19世紀半ば過ぎですから、百数十年経っているのではないかと思います。


渓頭森林公園(渓頭森林遊楽区)
鹿谷郷の街を抜けて、更に奥へと車を走らせると、高山茶の産地で有名な杉林渓へと続きます。
標高600m前後の凍頂から少しずつ高度を上げていって標高1600m近くの杉林渓まで、断続的に茶畑が続くのです。
その杉林渓への入口にあるのが渓頭森林公園です。日本の統治時代に台湾大学の演習林だった森林を中心に、整備された森林公園として公開されています。
近くにはリゾートホテルが何軒建っているので、ここに宿をとれば、すがすがしい朝の散歩を楽しむことができます。
(撮影:2007年11月、2008年3月)
渓頭森林公園(渓頭森林遊楽区)

入園時間:午前7時〜午後5時
環境維持費:平日150元、土・日曜、祝日、冬・夏休み期間200元
周辺は竹の産地としても有名な一帯で、公園入口では竹で作った大きなフクロウが迎えてくれます。
大学池に架かる竹で組まれた美しいアーチ橋(上左)は、渓頭森林公園のシンボル的存在で、ポスターなどにもしばしば登場しています。
1本のベニヒノキの巨木が「神木」として保存されています(上左)。なんで一本だけ?ほかはみんな、日本の統治時代に切り出されてしまったそうです。
そのベニヒノキの樹林には、木々の間を縫うように空中廊下が組まれ、自然観察が楽しめます(上右)。
小一時間歩いている間に、いろいろな動植物を見ることができました。


村の夜市
鹿谷郷の中心部の、たぶん昼間は駐車場だと思われるような広場で開催されていた夜市です。
車で通りがかりに、お祭りかと思って停めてもらったのですが夜市でした。週に1回開かれるそうです。
台北や台中の大規模夜市を見てきたあとで見る村の夜市の光景は、う〜ん、さすがに寂しいものがあります。
(撮影:2007年11月)
真っ暗な広場に、裸電球の光だけを頼りに営業。天幕すらない屋台もたくさんありました。
食べ物屋台以外は、子ども目当ての店がちらほら。さすがに大人はここでは買い物はしないでしょう。
まばらな人が、それでも集まるのは食べ物屋台ばかり。
デコラティブなケーキはバタークリームたっぷりで、子どものころに食べた味とまとわりつくような食感が口の中によみがえってきました
スニーカーのディスプレーだけは、なかなか決まっていました。
「ちびまる子ちゃん」や「どらえもん」など日本のアニメの台湾版CD。とても著作権をクリアしているとは思えない投げ売り状態。


凍頂山のレストラン、鹿鼎荘
鹿鼎荘は凍頂山の山頂にあるレストラン兼ホテルです。ホテルというよりもペンションのイメージですね。
凍頂山は、とんがった頂上をもった独立峰ではなく、麒麟潭という湖を取り囲むなだらか丘陵みたいなところです。
その稜線に建つ鹿鼎荘は白壁に煉瓦をあしらったおしゃれな建物で、眺望も抜群です。オーナーは陶芸家で、レストランの盛りつけや食器も芸術的。
車がないと不便ですが、麓のバス停から送迎サービスがあります。
(撮影:2007年11月)
鹿鼎荘

鹿谷郷彰雅村凍頂巷10-18號
http://www.ludin.com.tw
屋上やテラスからの眺望は抜群です。晴れた夜には遠く台中方面の夜景も眺められるというので、チャンスがあったら泊まってみたいところです。
茶葉の天ぷらや茶葉を使った炒め物。メニューには茶葉がたくさん登場します。
鹿谷郷の郷土料理は筍料理。ほぼ一年中、いろいろな種類の筍が食べられます。
野菜も茸も肉も、地元の食材が中心。特に豊富な野菜類を見ていると、豊かな食の環境が羨ましくなります。
デザート(右)は烏龍茶のゼリー。チャはツバキ科なので、椿の花がたくさん飾られていました。
鹿鼎荘のオーナーは陶芸家。大きな工房も備えています。レストランの食器には作品が使われていて、これも楽しみの一つです。